住職のブログ お釈迦様の下で寝ているの?
2023-02-15
こんにちは!住職です
本日2月15日は、お釈迦様が涅槃に入られたご聖日。
涅槃会(ねはんえ)でした!
令和2年を最後に涅槃会の法要は住職のみで行っていましたが、
本年は久しぶりに総代・世話人・信行会の皆様と法要を行いました!
お経の声が響く本堂…
言葉で表すのは難しいですが、非常に素晴らしい時間でした!
お寒い中、ご参加いただいた皆様、お疲れ様でございました。ありがとうございました
さて!
涅槃図(お釈迦様御入滅の様子を描いた絵)には、
多くの人間や動物などが悲しんでいる状況が描かれています
青柳寺の涅槃図については昨年のブログをお読みください!
↓↓↓
その中でお一人、お釈迦様の下で寝ている方がいるのです
えっ!?そんな状況で寝ているの???
と、不思議に思われるかもしれません…
確かに目を瞑って、寝ているように見えますが、
実はこの方、お釈迦様が涅槃に入られることに耐えられず、
気絶してしまっているのです…
この方は「阿難尊者(あなんそんじゃ)」という方で、
お釈迦様の十大弟子のお一人で、長くお釈迦様の付き人をされていた方でした!
一緒にいた時間が長かった分、その悲しみは計り知れず、
他の方々とは違った特徴的な描かれ方をされたようです。
もう一つ「阿難尊者」が特徴的な描かれ方をされている点があります!
絶世の美男子であったという「阿難尊者」は他の方々と比べて
明らかに男前に描かれているのです
涅槃会を描く絵師の腕前はこの「阿難尊者」を
如何に男前に描けるかで評価された!!!
という話も聞いたことがあります
青柳寺の涅槃図は江戸末期に描かれたもので、
「阿難尊者」は中性的?と言いますか、とても綺麗なお顔をされた男前です
江戸時代から、ジャニーズ系や、韓国アイドル系が男前とされていたのでしょうか?
男前の定義は今も昔もあまり変わらないのかもしれませんね
この「阿難尊者」のお話はまだまだあり、
涅槃図には他にも秘密が隠されています!
これらのお話はまた小出しにしていきます